
接続詞ってイマイチよく分かってないんだよね〜



大丈夫!仕組みを理解すればすぐできるようになるよ!
「接続詞」と聞くと、なんとなく繋いでいるんだな〜ぐらいの感覚で使っている人もいるかもしれません。
しかし、理論を意識して覚えていくと英作文も正しく書くことができるようになります。
- 「接続詞」って何?って人
- 英作文の力を上げたい人
- 英文読解をスムーズにやりたい人
練習問題も用意していますので、理論を学んで練習して「接続詞マスター」になりましょう!
接続詞とは何か
接続詞とは、語と語、句と句や節と節などを結びつける語を接続詞と言います。
大きく分けて等位接続詞と従位接続詞の2つがあります。
また、本来は副詞ですが、接続詞的な働きをする接続副詞というものもあります。
それぞれの使い方を詳しく見ていきましょう。
接続詞の種類
等位接続詞
文法上対等の関係にある語と語、句と句、節と節など、2つ以上のものを結びつけるものです。
難しそうに聞こえますが、and、but、orなどです。
ちょっと例を見ていきましょう。
例:I got up at seven and left the house at eight.
(私は7時に起きて、8時に家を出た。)
下線部の動詞句同士を繋いでいるのが、等位接続詞のandです。
例:The weather forecast said it would be sunny, but it was rainy.
(天気予報は晴れるだろうと言っていたが、雨だった。)
下線部同士を繋いでいるのが等位接続詞のbutです。
ここで注意しておくべきなのが、日本語につられて「〜が」をすべてbutにしてはいけないということです。
例えば、「私は高校で働いていますが、数学を教えています。」
という文を見たときに、
“I work at high school, but I teach math.”としてしまう学習者が多くいます。
正しくは、”I work at high school and I teach math.となります。
詳しくは、後述しますが、butは反対や対立を表す等位接続詞だからです。
今回の場合は、「私は高校で働いている」+「数学を教えている」という連結を表すandの方が適切となります。
等位接続詞の種類と用法
等位接続詞は前述の通り、文法上対等の関係にある語と語、句と句、節と節など、2つ以上のものを結びつけるものです。
and・・・連結
but・・・対立/反対
or・・・選択/言い換え
so・・・結果
for・・・理由の後付け
(※soとforは節と節の接続のみ可能)
なお、等位接続詞にはnorというものもありますが、これはnot+orということです。
読解においては、特にand、or、butが大事です。
接続詞の前後を見て、文法的に同じ部分を探す必要があります。
例を見ていきましょう。
例:I like soccer and basketball.
(私はサッカーとバスケが好きです。)
andの前後を見ると、soccerとbasketballの名詞があります。
例:It’s about 6,000 miles, or 9,600 kilometers, from Tokyo to London.
(東京からロンドンまでは約6,000マイル、つまり約9,600キロです。)
orの前後を見ると、6,000 milesと9,600 kilometersの名詞があります。
例:I went to the museum, but it was closed.
(私は博物館に行ったが、休みだった。)
butの前後でI went to the museumという節と、it was closedという節が対立しています。
例:I had a cold, so I couldn’t go to school.
(私は風邪を引いていたので、学校に行けなかった。)
例:I remained silent, for there was nothing I could say.
(私は黙っていた。というのも言えることが何もなかったからだ。)
なんとなくイメージは掴めてきましたか?
ここからは等位接続詞に関連する注意点をいくつか見ていきましょう。
andとorについては、「命令文と普通の文をつなぐ」という用法があります。



ここは受験でも頻出だから絶対覚えてね!
例:Leave now, and you’ll be in time for the train.
(今出発しなさい。そうすれば、電車に間に合うでしょう。)
命令文+and・・・「〜しなさい、そうすれば・・・」
例:Hurry up, or you’ll be late.
(急ぎなさい、さもない遅れますよ。)
命令文+or・・・「〜しなさい、さもないと・・・」
and/or/but が 主語同士をつなぐ場合、動詞の人称の合わせ方にルールがあります。
and を使用したときは、A と B の両方に焦点が当たっているので、主語 は「複数」という認識がはたらきま
す。
一方で、or や but を使用したときは、B の方だけに焦点が当たっているので、主語の人称は「後ろと合わせる」ことになります。
一部の単語は、後ろに and/or/but をセットにして使うことがあります。こういった場合の等位接続詞のことを、相関接続詞ということがあります。
例:
Both I and Tom are students. (私もトムも学生です。)
both A and B…A も B も[両方が主役→原則複数扱い]
Either you or Tom has to go. (あなたかトムのどちらかが行かねばならない。)
either A or B…A か B のどちらか[B が主役→人称は B に合わせる]
Neither my sister nor I am outgoing. (姉も私も社交的ではない。)
neither A nor B…A も B も~ではないBが主役
Not words but action is needed. (言葉ではなく、行動が必要とされている。)
not A but B…A ではなく B[B が主役→人称は B に合わせる]
Not only I but also you are invited to the party.
(私だけでなく、あなたもパーティーに招待されている。)
not only[/just] A but (also) B…A だけでなく、B もまた[B が主役]
cf.) You as well as I are invited to the party.
(私と同様に、あなたもパーティーに招待されている。)
A as well as B…B と同様に A も[A が主役] (as well as B の部分は従属節)
従属接続詞
従属接続詞は、「〜だから・・・」、「〜したときに・・・」、「もし〜したら・・・」のように、・・・の主節部分に、〜の従属節を結びつけるものです。
従属節には、名詞節と副詞節があります。
名詞節を導く接続詞
「〜が・・・するということ」という意味の名詞節を導く接続詞がthatです。
that
that節が主語の場合
that節を文頭に置くと主語が長くなるので、通常が形式主語のitを文頭に置くのが普通です。
例:That he is a teacher doesn’t matter.
(彼が先生であることは問題ではない。)
→It doesn’t matter that he is a teacher.
※itを用いる時、口語ではthatを省略することがある。
that節が補語の場合
例:The problem is that he doesn’t know the truth.
(問題は、彼が真実を知らないということだ。)
補語の場合、基本的にthatは省略しませんが、The truth is…やThe fact is…のような形の場合では、thatが省略され、コンマが置かれることもあります。
that節が目的語の場合
「思う」「知っている」「言う」「要求する」など多くの動詞は目的語にthatを取ることができる。
think、hope、sayなど日常的に使う動詞の場合、thatを省略することがありますが、特にルールはありません。
例:I think (that)the smartphone is too heavy to carry.
(私はそのスマホは持ち運ぶのには重すぎると思う。)
※その他も、同格節のthatなどがありますが、今回は割愛します。
whether, if
「〜かどうか」という意味でwhetherやifで表します。
ifは目的語に来るときにしか使えません。
whetherは主語、補語、目的語の位置のどこにも来ることができます。



whetherって便利だね!
他動詞の目的語になる場合
例:I asked him whether[if] he could tell me how to open the box.
(私は彼に箱の開け方を教えてくれるか尋ねた。)
目的語に来る場合は、ifの方が好まれます。
もちろん、whetherも可能です。
主語となる節を導く場合
例:Whether the two incidents are related is unknown.
(2つの出来事が関係あるのかどうかは分からない。)
*If the two incidents are related is unknown.
前述の通り、ifは目的語にしか使えないので、これは不可。
補語になる節を導く場合
例:My concern is whether she truly loves me.
(私の懸念は、彼女が本当に私を愛しているかどうかということだ。)
*My concern is if she truly loves me.
前述の通り、ifは目的語にしか使えないので、これは不可。
副詞節を導く接続詞
従属接続詞は原則として、副詞節を作ります。
種類はたくさんありますが、特に重要な「時の副詞節を導く接続詞」と「条件の副詞節を導く接続詞」を見ていきましょう。
ここで大事なのは、時・条件を表す副詞節内では、未来のことも現在時制で表すということです。
時の副詞節を導く接続詞
同時:when(〜する時)、while(〜している時)、as(ちょうどその時)
前後:before(〜する前に)、after(〜した後に)
継続:until[till](〜するまでずっと)、since(〜してからずっと)
期限:by the time(〜するまでに)
直後:as soon as(〜するとすぐに)、the moment(〜する瞬間に)
期間:as long as(〜する限り)
例:
We reached home before it got dark.
(暗くなる前に私たちは家に着いた。)
I haven’t seen him since I was in junior high school.
(私は中学校以来彼に会っていない。)
The moment I left the house, it started raining.
(私が家を出た瞬間に、雨が降り出した。)
You can stay here as long as you like.
(あなたが好きなだけ[長い間]ここにいても構いません。)
条件の副詞節を導く接続詞
if(もし〜ならば)
unless(〜でない限り)
once(いったん〜すると)
as long as(〜しさえすれば)
as far as(〜する範囲では)
in case(もし〜なら)[文頭]
in case(もし〜だった場合に備えて)[文中]
例:
The laundry won’t dry quickly unless it’s sunny.
(日が照らない限り、洗濯物早く乾かないだろう。)
Once I start eating Kappa Ebisen, I can’t stop.
(一旦かっぱえびせんを食べ始めたら止められない。)
As far as I know, next Friday is the deadline.
(私の知る限りでは、今度の金曜日が締め切りです。)
In case there is a problem, call this number.
(もし問題があれば、この番号に電話してください。)
Write down the number in case you forget it.
(もし忘れてしまった場合に備えて、その番号を書き留めておきなさい。)
原因・理由の副詞節を導く副詞節
because(〜だから)
since(〜だから)[文頭のみ]
as(〜だから)
now that(今や〜だから)[thatは省略可能]
例:Now (that) the work is over, we can enjoy go shopping.
(仕事が終わったから買い物に行ける。)



ちょっと待って!
becauseとsinceとasって同じ意味だよね?
どう使い分けるの?



迷うよね!
説明するね!
because・・・新たな情報として、原因や理由を述べる接続詞
since・・・聞き手[読み手]もすでに分かっているだろう理由を述べる接続詞(文頭のみ)
as・・・becauseやsinceよりも堅い言い方
結果・程度の副詞節を導く接続詞
so 形容詞/副詞 that(〜するほど・・・だ→とても・・・だから〜)
such (形容詞+)名詞 that(〜するほど・・・だ→とても・・・だから〜)
so that(その結果)
so 形容詞/副詞 that およびsuch 形容詞+名詞 thatは程度で訳すのが普通ですが、結果の意味で訳しても問題ない場合は結果で訳します。
上記のthatはすべて省略可能です。
例:
It’s such a hot day (that) we can’t play tennis.
(テニスが出来ないほど暑い日だ。→とても暑い日なので、私たちはテニスが出来ない。)
I’m not so busy (that) I can’t see a movie.
(映画を見に行けないほど忙しいほどではない。)
I stayed up all night so (that) I feel very sleepy now.
(私は一晩中起きていた。その結果、今とても眠い。)
目的の副詞節を導く副詞節
so that 主語 will[/can](主語が〜する[できる]ように)
※soかthatの片方を省略可能
for fear that(〜するといけないから)
※省略可能
なお、so thatが結果と目的のどちらを表すかは、that節内に助動詞が存在するかで判断できます。
助動詞があれば目的、なければ結果と判断しましょう。
例:
I applied for a passport so that I could travel abroad.
(私は海外旅行ができるようにパスポートを申請した。)
I ran away for fear (that) the bear would attack me.
(そのくまが私を襲ってくるといけないから、私は走って逃げた。)
接続詞と省略のルール
等位接続詞は同じ部分とつなぐため、前と同じ語句が使われることもあります。
この時、2回目以降の全く同じ語句は省略が可能です。
例:She ordered udon, and her husband ordered soba.
(彼女はうどんを、夫はそばを注文した。)
これとは別に、従属接続詞において、次の2つが成り立っていれば、<主語+be動詞>を省略することができます。
①主語が主節の主語と一致、または一般の人々
②接続詞がifの場合、主語+be動詞がit is/they are
例:
Although he is not very well-known, the singer has a great voice.
(あまり有名ではないが、その歌手はすばらしい声を持っている。)
When you are in Rome, do as the Romans do.
(ローマにいる時には、ローマ人がするようにせよ。)
→郷に入りては郷に従え[諺]
接続副詞
等位接続詞の部分で少し触れましたが、接続副詞とは、副詞としての機能を持ちながら意味的もしくは論理的に2つの要素を結ぶつけるものです。
連結
「その上」besides, also, moreover(右に行くほど堅いイメージになります)
「それから」then
例:I don’t feel like doing this; besides, I am very tired.
(私はこれをやる気はないし、それにとても疲れている。)
前置詞のbeside(〜のそばに)と混同しないように注意!
例:My smartphone is heavy. Also, it is rather out of date.
(私のスマホは重たい。その上、時代遅れのものだ。)
例:Mix the salt and water; then heat it for a few minutes.
(塩と水を混ぜなさい。それから数分間加熱しなさい。)
対立/反対
「しかしながら」however
「それにもかかわらず」nevertheless
「それでもなお」still, yet
例:It was raining. However, the boy went out for a run.
(雨が降っていたが、男の子は走りに出かけた。)
選択
「さもないと」else, otherwise
You’d better quit eating too much chocolate; otherwise, you might get cavities.
(そんなにチョコレートを食べないほうが良い。さもないと虫歯になるかもよ。)
原因・結果
「それゆえ、したがって、だから、〜ので」のように因果関係を表す。
therefore, consequently, henceはsoよりも堅いイメージになります。
例:Michael was very tired, so he had supper and wet right to bed.
(マイケルはとても疲れていたので、夕食を取ってすぐに寝た。)
例:He was very rich, and therefore could afford a mansion.
(彼は、とても裕福でした。それゆえ、豪邸を購入する余裕がありました。)
説明の追加
「すなわち」that is (to say)〔話し言葉・書き言葉〕、namely〔書き言葉〕
「例えば」for instance, for example
I’m a vegetarian, that is to say, I don’t eat meat.
(私はベジタリアンです。すなわち、肉を食べません。)
練習問題
ここまで、接続詞についてみてきました。
細かい用法などはまだまだありますが、今回説明した内容を覚えておくだけでも十分に接続詞について理解できるでしょう。
最後に練習問題をやって定着させましょう。
質問等があれば、コメントもしくはお問い合わせまでどうぞ!