「関係詞」と聞くと、「あ〜なんかwhichとかそういうやつね」となる人は多いと思います。
英語を理解するうえで、関係詞は避けて通れない文法ですが、何となく理解しているだけで、実は理屈知らないんだよねという人いませんか?
私自身も大学院時代に英語論文を読むときに関係詞に苦労した覚えがあります。
今回は、「関係詞ってなんだっけ?」という人に向けて高校英文法の関係詞の解説をしてみようと思います。
練習問題も用意しておきますので、理解したかどうかのチェックに使ってくださいね。
関係詞の全体像
まずは、関係詞という言葉から説明します。
関係詞とは、関係代名詞のように「文(節)によって名詞を修飾するための接着剤」と考えると分かりやすいでしょう。
とはいいつつも、文法用語って難しいですよね。
「修飾する」ってなんやねん!と思う人もいるでしょう。
関係詞の説明をする前に、修飾の考え方から行きましょう。
修飾とは、簡単に言えば飾り付けです。
例:This is a nice pen.(これは素敵なペンです。)
ここで大事なのは、飾り付けはなくてもOKということです。
なくてもOKというのは、なくても文法的に成立するということです。
例えば、penを無しにしてみましょう。
This is a nice.(これは素敵な。)
これは素敵な… 何やねん!となりますよね。
This is nice.なら「これは素敵だ。」なのでOKですが、aがあることで、次に名詞が来ることが分かるので、This is a nice.だと名詞が欠けているから文法的に誤りだということになります。
さて、もう一度考えてみましょう。
This is a pen.(これはペンです。)
niceが無しでもOKなのは明らかですね!
ということで、例文の修飾語(飾り付け)はniceということになります。
では、niceは何を飾り付けているのでしょうか。
もちろん、penです。
このように、penという名詞を詳しく説明するために、niceという形容詞を飾り付けているわけです。
修飾の考えは、関係詞を理解するうえで不可欠なので、しっかりと理解しておきましょう。
これだけは知っておきたい修飾の関係
形容詞→名詞を修飾
例:This is a beautiful flower.(これは美しい花だ。)
beautifulがflowerを修飾している。
副詞→名詞以外(動詞、形容詞、副詞、文全体)を修飾
例:He can run very fast.(彼はとても速く走ることができる。)
veryはfastを修飾している。
fastはrunを修飾している。
修飾の関係が理解出来たら、関係詞の考え方にGO!
先ほど、「文(節)によって名詞を修飾するための接着剤」と説明しましたが、関係詞の単元で大事なのは、以下3つです。
【関係詞のポイント】
① 2つの文に分ける
② 先行詞は何かを特定する
③ 欠けている箇所は何か特定する
これは何度も登場するので、しっかりと覚えておきましょう。
先行詞とは、関係詞節が修飾する名詞(2つの文に共通する語)と考えましょう。詳しくはこれから見ていきます。
関係代名詞
先ほど、関係詞のポイントは、①2つの文に分ける、②先行詞は何か、③欠けている箇所が何かが大事だと言いましたが、関係代名詞では、「2つ目の文でどの格を使っていたか」が大事です。
「格」とは、簡単にいうと、どんな役割をしているか(主語なのか目的語なのかなど)ということです。

いくつか例文を参考にして考え方を見ていきましょう。
例: I want a dictionary which has many words.
(たくさんの言葉が載っている辞書が欲しい。)
この文を分解していきましょう。
手順① 2つの文に分ける
① I want a dictionary.(私は辞書が欲しい)という文と、
② The dictionary has many words.(その辞書はたくさんの言葉が載っている。)という文が元々あったんだなと考えます。
手順② 先行詞は何か特定する
先行詞(詳しく説明したい名詞)を探します。
今回は、「辞書」を「たくさんの言葉が載っている辞書」と詳しく説明したいので、先行詞はa dictionaryになりますね。
先行詞は2つの文に共通するものを指す単語と捉えておくと分かりやすいでしょう。
手順③ 欠けている箇所は何かを特定する
2つに分けた2つ目の方に注目!
① I want a dictionary.と②The dictionary has many words.
先行詞は手順②の通り、a dictionaryです。
完成された文:I want a dictionary which has many words.でどこが欠けているか注目すると、2つに分けた文のthe dictionaryの部分だということが分かりますね。
そして、関係代名詞の使い分け表を見てください。
「主語」で「人以外」なので、whichだということが分かります。
なんとなく分かりましたか?
他にも見ていきましょう!
今回は穴埋めにしてみました。
一緒に考えていきましょう!
例:He is the man( )I met yesterday.
(彼は私が昨日会った男性です。)
考え方は同じです。
手順① 2つの文に分ける
① He is the man.と② I met him yesterday.の2文に分けられることが自然と分かればもう楽勝です。
手順② 先行詞は何か特定する
先行詞、つまり詳しく説明したい名詞はthe manですね。
男性でも、どんな男性かを詳しく説明したいということです。
2文目を見るとthe manとhimが同一人物を指していることが明らかです。
手順③ 欠けている箇所は何かを特定する
問題文のHe is the man( )I met yesterday.では、
このhimの部分が欠けていることに気づきます。
となると、関係代名詞の使い分け表を参考にして考えると、
I met him(私は彼に会った)なので、him(彼に)は目的格です。
「人」で「目的格」
つまり、whomとなるわけです。
だんだん分かってきましたか?
もうちょっと練習しましょう。
例:A man ( )name is Eric is playing the guitar there.
(Ericという名前の男性がそこでギターを弾いています。)
これはどうでしょうか?
手順① 2つの文に分ける
え?2つに分けられないんだけど…と迷う方もいるかもしれませんね(笑)
ちょっと難しいので、段階を踏んでいきましょう。
A man ( ) name is Eric is playing the guitar there.
(Ericという名前の男性がそこでギターを弾いています。)
isが2つあるんだけど!?はにゃ?と思うかも知れませんが大丈夫です。
落ち着いてください。
迷った時は日本語から紐解いていきましょう。
Ericという名前の男性がそこでギターを弾いています。
[Ericという名前の]男性がそこでギターを弾いています。
[ ]の部分が飾り付け、つまり関係代名詞節で表したいところです。
なので、①A man is playing the guitar.と②The man’s name is Eric.という2文があると考えましょう。
そうしたらあとは手順通りです。
手順② 先行詞は何か特定する
今回詳しく説明したいのはa man(男性)ですね。
なので、先行詞はa manになります。
①A man is playing the guitar.と②The man‘s name is Eric.
2つの文で共通する部分はa manとthe manですね。
手順③ 欠けている箇所は何かを特定する
では、欠けている部分はどこでしょうか?
少しややこしいかも知れませんが、
今回は、①A man is playing the guitar.と②The man’s name is Eric.の2文に分けたところの、
the man’s nameの◯’sの箇所です。
所有格、つまり、「誰の〜」に当たる部分です。
「人」で「所有格」なのでwhoseとなります。
※ここで大事なのは、whoseは必ずwhose+名詞のセットで使うということです。
A man [whose name is Eric] is playing the guitar there.
([Ericという名前の]男性がそこでギターを弾いています。)
さて、ここまでは基本的な関係代名詞の役割を見てきました。
他にも大切なことがいくつかあるので、確認していきましょう。

まず、目的格の関係詞は省略可能ということを覚えておきましょう。
例えば、先程扱った
This is the man whom I met yesterday.は、
This is the man I met yesterday.とwhomを省略できるということです。
関係代名詞の省略に慣れるには英語のルールをしっかりと理解しておく必要があります。
英語のルール
1つの文の中にメインの動詞は1つまで
This is the man I met yesterday.を見たときに、
動詞が2つあるじゃん!どうしよ〜なんて思わないでくださいね(笑)
動詞が2つということは、2文ということです。
This is the man [(whom) I met yesterday]
[ ]の部分が関係代名詞節で、the manを修飾している巨大な形容詞のカタマリだと捉えると分かりやすいですね。
もう一つ、thatは「人」でも「人以外」でも使えて、主格でも目的格でも使える便利な関係代名詞ですが、所有格では使えませんので気をつけてください。
じゃあ、thatでいいじゃんと思わずにwhichなのかwhoなの覚えてくださいね(笑)
なお、関係代名詞thatの特別な用法として主に3つあるのでこれもチェックして置きましょう。
・先行詞が「人+人以外」「疑問詞」の場合はthatしか使えない。
・先行詞がall/anything/everything/little/much/nothingの場合は通常thatを使う。
・先行詞に最上級の形容詞/序数/only/veryが付いている場合は通常thatを使う。
例:This is the best pizza that I’ve ever had.(これは今まで食べた中で一番のピザだ。)
関係代名詞に関わるとても大事な項目として、「前置詞+関係代名詞」というものがあります。簡単に言うと、関係代名詞と前置詞をセットで前に出すことができる形です。なお、この時の関係代名詞はwhomとwhichのみしか使えません。さらに、前置詞+関係代名詞の場合、関係代名詞の省略はできません。
具体例を見ていきましょう。
例:Layla is the girl. George is talking with her.
→Layla is the girl (whom) George is talking with.
(LaylaはGeorgeが話している女の子だ。)
この場合はwhom省略可能
→Layla is the girl with whom George is talking.
元のwith herの部分を前に出したパターン
この場合whomの省略は不可
もう一つ見てみましょう。
例:The house is Michael’s. The walls of it are white.
→The house whose walls are white is Michael’s.
(壁が白い家はMichaelの家だ。)
whoseなのでそもそも省略は不可
→The house the walls of which are white is Michael’s.
元のthe wall of itの部分を前に出したパターン
whichは省略不可
関係代名詞はあと少しです!
がんばりましょう!
次は、関係代名詞のwhatです。
これも受験や論文に頻出なので要チェックですね!!

関係代名詞のwhatも含めたものを表にしたのが上のものです。
関係代名詞whatは次のように捉えるのが分かりやすいと思います。
関係代名詞whatのポイント
①「もの」「こと」と訳す
② 先行詞不要
③ the thing(s) that=what
④ 主語、目的語、補語になる
例:This is the thing which I want.
(これは私が欲しいものだ)
whatを使うと、
→This is what I want.
めちゃくちゃシンプルになりませんか?
先行詞不要なのはとても便利ですね!
英会話では関係代名詞whatの使い方を知っておくと幅が広がりますね。
関係代名詞whatは、他にもいくつかの重要表現があるので、これはパターンとして暗記しておいて損はないでしょう。
関係代名詞whatの重要表現
・what we call〜/what is called〜(〜と呼ばれる、いわゆる〜)
例:He is what we call a walking dictionary.(彼はいわゆる生き字引だ。)
・what is <比較級>(さらに・・・なことに)
例:I fell down, what is worse, my pants came down.(私は転んだ、さらに悪いことにパンツも脱げた。)
・what 主語 is(今の主語)/what 主語 was[/used to be](かつての主語)
例:I owe what I am now to you.(今の私があるのはあなたのおかげです。)
最後に関係代名詞のthatと接続詞thatの見分け方をやりましょう。
①I know that the man is a musician.
②I know the man that is a musician.
見分け方は欠けている箇所があるかどうか!
さあ、いきますよ。
①は接続詞
I know that the man is a musician.
(私はその男性が音楽家であることを知っています。)
どこにも欠けている箇所がありませんね。
②は関係代名詞
I know the man that is a musician.
(私は音楽家である男性を知っています。)
heに当たる主語が欠けていますね。
関係代名詞は英語を学ぶ上でつまずきやすい文法ですが、
しっかりと理屈を理解しておくと英文を読むのも楽になるでしょう。
では、ここで練習問題を解いてから次へ進みましょう!
関係副詞
さて、次は関係副詞です!
「え〜関係代名詞で終わりじゃないの(泣)」と思わないでください。
ここからがまたとても大事な文法なので、しっかりと理解してくださいね!
関係副詞は2つ目の文で副詞の働きをしていた部分を使って修飾語を作る時に使います。そして、関係副詞は「先行詞が何か」で使い分けます。
といっても、まだイメージが掴めないと思うので、具体的にみていきましょう。

手順は基本的に関係代名詞の時と変わりませんが、例文を使って見てみましょう!
【関係詞のポイント】
① 2つの文に分ける
② 先行詞は何かを特定する
③ 欠けている箇所は何か特定する
【関係副詞のポイント】
前置詞+関係代名詞=関係副詞
例:I remember the day when I first met you.
(あなたに会った日を覚えています。)
手順① 2つの文に分ける
① I remember the day.と② I first met you on the day.と考える。
手順② 先行詞は何か特定する
the day(時)なので、whenを使えば良いと分かる。
手順③ 欠けている箇所は何か特定する
① I remember the day.と② I first met you on the day.
このon the dayが欠けていると考えましょう。
もう一つ見てみましょう!
例: I want a room ( )I can play the guitar.
(私はギターを弾ける部屋が欲しい。)
手順① 2つの文に分ける
① I want a room.と② I can play the guitar in the room.と考える。
手順② 先行詞は何か特定する
a room(場所)なので、whereを使えば良いと分かる。
手順③ 欠けている箇所は何か特定する
① I want a room.と② I can play the guitar in the room.と考える。
このin the roomが欠けていると考えましょう。
そうすると、
I want a room where I can play the guitar.となるわけです。
何となく分かってきましたか?
さあ、もうちょっといきますよ〜
これはどうでしょう?
例:This is ( )I learned English.
(これが私が英語を学んだ方法です。)
手順① 2つの文に分ける
① This is the way.と② I learned English in the way.と考える。
手順② 先行詞は何か特定する
日本語から手段・方法なので、howかthe wayを使えば良いと分かる。
手順③ 欠けている箇所は何か特定する
① This is the way.と② I learned English in the way.と考える。
このin the wayが欠けていると考えましょう。
This is how I learned English.
もしくは
This is the way I learned English.となります
関係副詞のhowのみ少々ややこしいですが、関係副詞は「先行詞が何か」で判別すればいいので、そこまで難しく考えすぎず、「場所」「時」「理由」「手段」などの判別ができれば理解できるでしょう。
ここで大事なのが、関係代名詞と関係副詞の区別です。
「もうワケワカメ」と泣きたくなるかもしれませんが、
次のポイントを押さえておけば楽勝です!
関係代名詞と関係副詞の見分け方
【鉄則】関係詞の後ろに注目!!
後ろが不完全(名詞が1つ欠けている)
→関係代名詞
例:Italy is the country which[/that] I visited last year.
(イタリアは去年私が行った国です。)
関係詞の後ろは、visitedの目的語が欠けている
→つまり、関係代名詞・目的格
後ろが完全(名詞の欠けがない)
→関係副詞
例:Italy is the country where I went last year.
(イタリアは去年私が行った国です。)
関係詞の後ろは名詞の欠けがない
→つまり、関係副詞、場所のwhere
さらに付け加えると、
visitは他動詞、つまり目的語が必要な動詞です。
visit+名詞で「名詞を訪れる」といった意味になります。
Italy is the country.とI visited Italy last year.
を一文にしたと考えればいいですね!
一方でgoは自動詞、目的語を取りません。
go to+名詞で「名詞に行く」という意味です。
Italy is the country.とI went to Italy last year.
関係代名詞で表すなら、
Italy is the country to which I went last year.
となるわけです。
でも、これは面倒くさいですよね。
なので、場所ならwhereでよくない?ってことで、
Italy is the country where I went last year.
となるわけです。
なので、もう一度おさらいですが、
【関係副詞のポイント】
前置詞+関係代名詞=関係副詞
上の例の場合、to which=whereみたいな感じ!
では、問題をやってみましょう。
それぞれの括弧に入る関係代名詞もしくは関係副詞を入れてみましょう。
This is the city ( )I live in.
This is the city( )I live.
This is the city( )( )I live.
訳:これは私が住んでいる市です。
さあ、分かりましたか?
This is the city ( which )I live in.
This is the city( where )I live.
This is the city( in )( which )I live.
となります。
手順通りやっていけば難しくないですよね?
関係代名詞と関係副詞の理解ができるともっと読める英文が増えてきます!
では、次は、関係詞そのものの用法についても見ていきたいと思います。
関係詞の継続(非制限)用法
関係詞の用法を大きく分けると2パターンあります。
①限定(制限)用法・・・
カンマ(,)をつけず先行詞の後ろに置き、先行詞を限定する
②継続(非制限)用法・・・
カンマ(,)をつけて先行詞の後ろに置き、先行詞を補足説明する。
①限定(制限)用法・・・
これは今まで見てきた用法ですので普通に思えるかも知れませんが、大事なことがあります。
この用法では、暗黙のうちに「そうでないものもある」という意識が働きます。
そのため、基本的に固有名詞など1つしかないものを先行詞にすることはできません。
例:I have two dogs which are black.
(私は黒い犬を2匹飼っています。)
→黒くない犬を飼っているかもしれないという認識です。
②継続(非制限)用法・・・
この用法は、補足説明するだけなので、「そういうものしかない」という意味を含みます。
「そういうものしかない」ため、「1つしかないものや」固有名詞なども先行詞にできます。
例:I have two dogs, which are black.
(私は2匹犬を飼っているが、どちらとも黒い。)
→黒い犬しか飼っていない。
他にも見てみましょう。
Yesterday I went to Gifu Castle, which was amazing.
(昨日私は岐阜城に行ったが、それはとても素晴らしかった。)
このように、一つしか無いものには継続(非制限)用法を使うということを覚えておきましょう。
では、次の文はどちらの用法が好ましいでしょうか。
例:私には岐阜に住んでいる彼女がいる。
① I have a girlfriend who lives in Gifu.
② I have a girlfriend, who lives in Gifu.
①は限定(制限)用法です。
つまり、1人とは限らないということです。
名古屋に住んでいる彼女がいる可能性もあるし、東京に住んでいる彼女がいるかもしれませんね(笑)
モテる男は辛いですね〜(笑)
冗談はさておき、
②は継続(非制限)用法です。
彼女は1人。
私には彼女がいて、彼女は岐阜に住んでいるということです。
日本語で名詞を修飾する時は、◯◯な名詞のように、前からしか修飾しないので、英語にするときにどちらの用法が適切かを判断しましょう!
基本的には、継続用法のときは、
「〜だが・・・」「〜で、それは・・・」のように追加していく感じで訳すと良いでしょう。
ここで大事な点が3点!
1つ目は、「that/whatは継続用法では使えない」ということ。
2つ目は、「関係詞は省略できない」ということ。
3つ目は、「主節全体を先行詞にすることができる」ということ。
3つ目の説明をしておきましょう。
例:We went skiing in Hokkaido, which was great fun.
(私たちは北海道へスキーをしに行ったが、それはとても楽しかった。)
We〜Hokkaidoまでの主節全体が先行詞
関係詞の用法について理解は深まりましたか?
最後に複合関係詞という項目をやってまとめとしましょう!
あともうちょっと!
がんばりましょう!
複合関係詞
関係詞に-everを付けたものを複合関係詞と呼びます。
今まで見てきた関係詞は形容詞節を作るものでしたが、複合関係詞は名詞節や副詞節を作り、形容詞節は作りません。
名詞節/副詞節を作れるかどうか、以下の表でイメージを捉えてみましょう。

wheneverとwhereverは副詞節で「〜する◯◯は何でも」の意味をもつことがある。また、thateverという後は存在せず、whyeverはめったに使われない。なお、関係詞の部分の選び方はeverがない場合と最初は同じ。つまり、後ろが完全/不完全かで関係副詞/関係代名詞のどちらか決める。一方で、複合関係詞には先行詞が存在しないので、意味で何が適切か考えて使う関係詞を決める必要がある。
具体的に見ていきましょう。
例:Whomever you like will be invited to the party.
(あなたが好きな人は誰でも、パーティに招待されるだろう。)
→Whomever you likeは名詞節
(名詞or副詞の判断は、その部分が文に必要かどうかで決める!今回は、whomever you likeの部分=主語が無いと文が成り立たないので名詞)
[Whomever you like __ ] will be invited to the party.
関係詞の後ろは目的語が欠けている(_の部分が欠け)
→関係代名詞・目的格
意味的に考えて「人」
→whomever
となりますね。
言い換えると、
Anyone that you like will be invited to the party.
とも言えますね。
もう一つ見てみましょう!
例:Whoever calls me, I’m not going to answer.
(たとえ誰が電話してきても、私は出るつもりはない。)
Whoever calls meは副詞節
(whoever calls meがなくても、I’m not going to answerだけで文は成り立つため、副詞)
主語が欠けている
→関係代名詞・主格
意味的に考えて「人」
whoever
となります。
例:Come and see me whenever you are in Gifu.
(岐阜にいる時にはいつでも私に会いにきてください。)
whenever you are in Gifuは副詞節
(なくてもcome and see meだけで成り立つため)
関係詞の後ろは完全(欠けがない)
→関係副詞
意味的に考えて、「時」
つまり、wheneverとなる。
もうひとつ、語法上の注意として、
howeverは直後に形容詞/副詞を置き、
「たとえどれだけ<形容詞/副詞>でも」という意味になります。
例:However hard he tried, Kogoro couldn’t solve the riddle.
(たとえどれだけ熱心にやっても、小五郎はその謎を解けなかった。)
まとめ
さて、ここまで関係詞の基本から複合関係詞まで見てきました。
本当にお疲れ様でした!!
少しでも関係詞の理解は深まりましたか?
関係詞は英文を読むうえでとても大事な単元です。
どこがどこを修飾しているのか分かれば英文をスムーズに読むことができるでしょう。
ここまでの内容を何度も確認して関係詞マスターになってくださいね!
最後に、関係詞すべてを確認できるプリントを用意しました。
是非ダウンロードして使ってみてくださいね。
どれだけ分かったか確認してみましょう!
何事も理論と実践がとても大事です!
気軽に質問があればコメントしてくださいね!
それでは、
Have a good one!