【音読で今すぐ実践】英語のリズムを正しく理解しよう!練習音声あり!

英語の発音を良くしようと思うと、LとRの発音を練習するとか、THの音が…みたいに考える人は多いでしょう。
しかし、個々の発音の練習は思いの外難しく、正しく学習しないと変なクセがついてしまいます。また、筋トレのようにすぐにやったからといって身につくものでもありません。それもあって挫折しがちなんですよね…

一方で、英語のリズムに関しては、割と直ぐに改善することができるので、まずはリズムに注目して見るのもいいでしょう(もちろん、個々の発音あってのリズムですが…)

とりあえず、前置きはこのくらいにしておいて、今回は英語のリズムについてお話します!

目次

日本語のリズムと英語のリズム

英語のリズムについて見ていく前に、日本語のリズムについて見ていきましょう。

上記の文を特に意識せずに読んでみてください。

特に問題なく読めると思います。

日本語のリズムでは、□(音節)の長さは感覚的には一定になります。
これは日本人からしたら普通ですので、不思議には思わないでしょう。

一方で、英語のリズムは、強勢リズム(stress-timed rhythm)といい、
下の図のように●(アクセントが置かれる場所)の間が等間隔で読まれます。

ここで大事なのは●のところは、強く、高く、長く読まれるということです。

逆に言えば、◯の箇所は弱く、低く、短く読みます。

音声を聴いてみてください。

以下の文で少し比較してみましょう。

「わたしはケンです。」という文を日本語らしくよめば、8音節(厳密にはモーラといいますが、ここでは音節とします)になりますよね?
イメージが湧きづらい場合は以下の音声を聴いてみてください。

一方で、英語風に言ってみると、「た」と「ケン」だけにアクセントが置かれて、その他の部分は弱く読まれます。
こちらも音声を聴いて確認してみてください。

さあ、ここまで来るとだいだい言いたいことは分かってきましたね?

英語に慣れていない日本人は、
A boy is reading a book in his room.のすべての単語を等間隔に強弱を付けずに読んでしまいますが、
本来の英語では、boy, read, roomの部分を比較的強調して読みます。

もう一つ例を見ていきましょう。
以下の5つの文を英語らしく読んでみましょう。

  1. Boys read books.
  2. A boy reads books.
  3. A boy reads a book.
  4. A boy is reading a book.
  5. A boy will be reading a book.

さて読めましたか?

もう少しヒントを付け加えます。

  1. Boys / read / books.(3語)
  2. A / boy / reads / books.(4語)
  3. A / boy / reads / a / book.(5語)
  4. A / boy / is / reading / a / book.(6語)
  5. A / boy / will / be / reading / a / book.(7語)

これでどうでしょうか?
ヒントと言うより答えですね(笑)

単語数は増えていきますが、1〜5でアクセントの数の置かれるところは全て3つとなります。

参考音声も聴いてみてください。

アクセント(=強勢)の置かれるところが等間隔に読まれることは分かりました。

では、どんな単語にアクセントが来るのでしょうか?

内容語と機能語

英語のリズムを学ぶうえで大事なのが、内容語と機能語の区別です。

内容語(content word)
名詞・動詞・形容詞・副詞など
→情報伝達で重要な意味を持つ単語

機能語(function word)
前置詞・接続詞・冠詞・人称代名詞など
→文法的な関係を表す語で、内容語ほど重要な意味を持たないもの

通常、内容語にはアクセントが置かれ、機能語は特別な場合を除いてアクセントは置かれません。

これを意識してもう一度、次の例文を見てみましょう。

A boy reads a book.

boy→名詞
reads→動詞
book→形容詞

つまり、アクセントが来る!

簡単じゃないですか?(笑)

これが分かると音読がとてもスムーズかつ自然にできるようになります。

ここで気をつけて欲しい点としては、アクセントが来るところを強く読むというより、アクセントが来ないところを、弱く、低く、短く読むことを意識すると、より自然に聴こえるということです。

強く読むことを意識しすぎて、不自然な英語になっている方をよく見かけます(笑)

例文集

では、最後に英語のリズムを練習できる文を用意しましたので、内容語と機能語の区別に注意しながら、何度も発音して練習してみましょう。
(  )内の数字は音節数です。

  1. You can pay your fees by credit card.(3)
  2. wonder if you’d help me with something.(3)
  3. The first step is always the hardest.(3)
  4. Necessity is the mother of invention.(3)
  5. The pen is mightier than the sword.(3)
  6. I see three major problems with the essay you wrote.(4)
  7. The steps for saving your computer files are quite simple.(4)
  8. man is known by the company he keeps.(4)
  9. I was so tired that I must have fallen asleep.(5)
  10. This is the apartment where Jane’s family will live.(5)

では、また!
See you soon!

著者紹介

この記事を書いた人
  • アメリカ留学経験者🇺🇸
  • 名古屋大学大学院修了
  • 現役英語講師

X:@Atsushi_Eng29

Instagram:@atsushi_english29

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