発音記号の読み方(IPA)子音編

発音記号ってなんか難しいな…

発音記号は思っているより難しくないよ!

発音を学ぶうえで、とても大事なのは発音記号です。

/ð/, /æ/, /ʃ/, /ŋ/のような見慣れない記号を無理矢理覚えようとすると大変です。

しかし、この記号にはとてもシンプルなルールがあります。

今回は、そんな発音記号の子音にフォーカスして解説していきます。

こんな人におすすめ

発音を良くしたい人

英語を教えたい人

発音のメカニズムが知りたい人

目次

国際音声記号(IPA)

冒頭で紹介した/ð/, /æ/, /ʃ/, /ŋ/のような記号は、国際音声記号(IPA:International Phonetic Alphabet)と呼びます。

これは、あらゆる音を特徴別に分類して文字で表そうとしたものです。

次の表は英語の子音を示したものです。

調音方法\調音点両唇音(bilabial)唇歯音(labiodental)歯音(dental)歯茎音(alveolar)後部歯茎音(post-alveolar)硬口蓋音(palatal)軟口蓋音(velar)声門音(glottal)
破裂音(plosive)/p/, /b//t/, /d//k/, /g/
鼻音(nasal)/m//n//ŋ/
摩擦音(fricative)/f/, /v//θ/, /ð//s/, /z//ʃ/, /ʒ//h/
破擦音(affricate)/tʃ/, /dʒ/
接近音(approximant)/ɹ/ (米音)/j//w/
側面接近音(lateral)/l/

横に両唇音、唇歯音…と並び、これらは調音点(どこで音を出すか)の分類です。

縦は破裂音、鼻音…調音方法(どのように音を出すか)を示しています。

同じ表の右側左側の違いは有声音(声帯振動あり)か無声音(声帯振動なし)を示しています。

有声・無声の違いは喉に手を当てて、震える方が有声、震えない方が無声と捉えてくださいね。

例えば、/p/の発音は、喉がが震えず、両唇を使って、破裂させて出す音なので、無声・両唇・破裂音となるわけです!

①有声or無声
②調音点
③調音方法
の3点が分かれば、発音が決まるということ!

そのためには、口の中のメカニズムを知ることが大切です。

今回は割愛しますが、東京外国語大学の言語モジュールは無料で使えて便利なので、紹介しておきますね!

何となく音を真似るのではなく、調音点がここで、調音方法はこれだから、この音!という具合で練習すると、習得のスピードも早くなります。

記号の意味を覚えて、単語で練習を繰り返す!

では、以下にそれぞれの発音の練習用の単語をまとめておきますので、活用してくださいね!

記号単語例名前
/p/pen無声音・両唇破裂音
/b/bad有声音・両唇破裂音
/t/top無声音・歯茎破裂音
/d/dog有声音・歯茎破裂音
/k/cat無声音・軟口蓋破裂音
/g/go有声音・軟口蓋破裂音
/f/fun無声音・唇歯摩擦音
/v/van有声音・唇歯摩擦音
/θ/think無声音・歯摩擦音
/ð/this有声音・歯摩擦音
/s/see無声音・歯茎摩擦音
/z/zoo有声音・歯茎摩擦音
/ʃ/she無声音・後部歯茎摩擦音
/ʒ/measure有声音・後部歯茎摩擦音
/tʃ/check無声音・後部歯茎破擦音
/dʒ/jam有声音・後部歯茎破擦音
/h/hat無声音・声門摩擦音
/m/man両唇鼻音
/n/no歯茎鼻音
/ŋ/sing軟口蓋鼻音
/l/love側面接近音(l音)
/ɹ/red有声音・歯茎接近音(米音)
/j/yes有声音・硬口蓋接近音(y音)
/w/we有声音・軟口蓋接近音(w音)

質問があればお気軽にお問い合わせください!

著者紹介

この記事を書いた人
  • アメリカ留学経験者🇺🇸
  • 名古屋大学大学院修了
  • 現役英語講師

X:@Atsushi_Eng29

Instagram:@atsushi_english29

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